Month: June 2019
日本感染症学会について

東京都文京区に事務局がある、一般社団法人日本感染症学会は、感染症領域における基礎的研究と、臨床的研究の向上や、人材の育成、国民に対して専門家から情報を発信する役割りを担っています。 この一般社団法人日本感染症学会は、1926年に二木謙三先生が中心となって設立された、日本伝染病学会が始まりとなっています。 その後、時代の流れとともに日本の衛生環境が改善され、抗微生物療法の進歩が認められたことで、感染症の疾病が変化することになります。 これによって、1974年に社団法人日本感染症学会と名称を改めることになります。 こちらの学会では、感染症専門医制度を設けており、専門医認定試験を実施しています。 この専門医試験を受けることができる資格には、学会会員歴が5年以上であることや、臨床修練を積んでいるなどの、いくつかの条件を満たした者に限られています。 受験の際に提出する書類も、業績や研修記録等作成する必要があります。 また、更新制度がありますが、こちらにも条件を設けているため、信頼できる専門医制度といえるでしょう。 現在では、インフルエンザやデング熱、エボラ出血熱やMERSコロナウイルスなど、さまざまな種類が報告されています。 これらの感染症への対策には、疫学と診断と治療と予防が重要と考えられています。 このため、抗微生物薬の開発や検査診断法の開発、予防の手段のひとつであるワクチンの開発と普及活動等に、力を入れて取り組んでいます。 近年では、世界で流行したら日本での流行を阻止することが難しくなっています。 専門知識を豊富にもった会員が所属している、一般社団法人日本感染症学会の力が、これから先ますます必要とされるでしょう。

2019年06月15日
感染症MERSについて

MERSは2015年6月頃に爆発的に流行した感染症です。 感染症として認知され始めたのは2013年5月ごろだったのですが、その様子が大きく変わったのが2014年5月ごろです。 この頃になるとサウジアラビアでの爆発的感染が見られるようになり、2015年5月に韓国でも感染者、死亡者が確認されるようになりました。 感染症としての特徴は主症状として肺炎の症状が見受けられることと、その死亡率が40~50%程度と極めて高いことです。 加えて特徴的なこととなるのが感染方法が詳細に判明しているわけではないことです。 人から人に感染するために危険性が高いというような見方もされていましたが実際に人から人への感染力は弱いのではないかという指摘が主流となり、日本のように衛生・医療が高い水準にある国であれば適切な対処を取れば問題ないとされています。 ここまでで述べた感染症としての特徴をまとめると「人から人への感染リスクは小さいものの極めて死亡率が高い危険な感染症である」ということになります。 さて、では話の方向を少し変えて、どうしてここまで話題になったのかというと、やはりこれは韓国に感染が広まったことが大きいでしょう。 韓国と日本は地理的に非常に近い距離にあり、多くの観光客が行き来しています。 その中でもしもインフルエンザのように強力な感染力を持つ感染症が発生したということになれば日本でパンデミックが発生、大量の死者が出るリスクが少なからずありました。 現実としては幸いにもそういったことにはなりませんでしたが、しかし感染症の恐ろしさを知るということでは重要な例です。 こうした新たに確認される病気に関しては「早く知って対策する」ということが重要になりますから、情報に関してはなるべく常に最新のものを仕入れるようにしましょう。

2019年06月04日